日本時間の28日午後3時30分ごろ、ミャンマー中部を震源とするマグニチュード7.7の大規模な地震が発生しました。アメリカ地質調査所(USGS)によると、震源地はザガインの北西16キロ、震源の深さは約10キロです。
震源地に近いミャンマー第2の都市マンダレーでは、多くの建物が倒壊するなど甚大な被害が出ており、市民による懸命な救助活動が続いています。強い揺れは隣国のタイや中国南西部でも観測されました。バンコク郊外では建設中のビルが崩壊し、建設作業員ら約100人の安否が不明となっています。ミャンマー国軍の発表によると29日の時点で、地震による死者が1644人、負傷者は3408人にのぼり、今後もさらに増加する見通しです。
ミャンマーは2021年の軍事クーデター以降、人権侵害を理由に各国から批判を浴び、国際社会からの孤立を深めていましたが、深刻な被害を受けてミン・アウン・フライン最高司令官は人道支援への要請を表明しました。
この要請を受け、ロシア非常事態省は28日、120人規模の救助隊や災害救助犬などを派遣しました。中国政府は29日、雲南省や北京市からあわせて100人を超える医療チームを派遣し、1億元(約21億円)の緊急支援を行うことも発表しました。インド政府も29日、約15トンの医薬品や支援物資とともに軍の医療チームを輸送機で派遣しました。
日本の気象庁の発表によると、今回の地震は断層が水平方向にずれたことで発生したものと分析されており、震源から離れた場所で揺れが長時間続く「長周期地震動」であった可能性があるとの見解を示しています。