ロシアのバシコルトスタン共和国きょうわこくには、昔からの文化ぶんかが今も残っています。ここに昔から住んでいるバシキールという民族みんぞくは、自分たちの文化ぶんかを大切にしてきました。最近、特に若い人たちが、もう一度自分たちの文化ぶんか興味きょうみを持つようになりました。オンラインでバシキール語を学んだり、休みに故郷ふるさとの村に帰ったりしています。

その中で人気なのが、「サマウリリー・リタイム」というダンスパーティです。これは、サモワールというロシアの伝統的でんとうてき道具どうぐでお茶を入れて飲みながら、みんなでダンスや音楽を楽しむイベントです。5年前に始まったときは、15人もいないぐらいの小さな集まりでした。しかし、今では2,000人以上いじょう参加さんかする大きなイベントになりました。伝統的でんとうてき楽器がっきの音が聞こえると、雨が降っていても、たくさんの人がすぐに集まってきます。

イベントでは、参加者さんかしゃ伝統的でんとうてきな服を着たり、その土地の料理りょうりや飲み物を楽しんだりします。このイベントは、若者たちが友達を作ったり、自分たちの言葉で自由に話したりする大切な場所になっています。イベントを始めた人は「ここで出会って結婚けっこんしたカップルもたくさんいます。そのカップルは今、子どもと一緒いっしょに来てくれます」と話します。よく参加さんかする人は、「お酒がなくて、全部無料むりょうなのがいいです。仕事で疲れた後の楽しみです」と言っています。

専門家せんもんかは、このイベントは昔の伝統でんとう復活ふっかつだと言います。昔、バシキールの村には、仕事の後に若者が集まってリラックスしたり、出会いの場所になったりするイベントがありました。今のサマウリリー・リタイムは、その伝統でんとうを新しい形で続けているのです。このイベントは、国や市からの援助えんじょを受けていません。応援おうえんする人からの寄付金きふきんだけで開かれています。

しかし、このイベントにたいしては、いろいろな意見いけんがあります。2022年から続いているロシアのウクライナへの侵攻しんこうを考えると、このようなパーティは不適切ふてきせつだと言う人もいます。それと反対はんたいに、「大変な時だからこそ、人々は音楽やダンスで現実げんじつを忘れる時間が必要ひつようだ」と考える人もいます。