インドの北東部ほくとうぶにあるアッサム州しゅうには、カジランガ国立こくりつ公園こうえんという広ひろい公園こうえんがあります。この公園こうえんのジャングルで、野生やせいの動物どうぶつを守まもる「ヴァン・ドゥルガス」という女性じょせいだけの警備隊けいびたいが働はたらいています。彼女かのじょたちは「森もりの女神めがみ」と呼よばれています。メンバーのプリヤンカ・バラリさん(23歳さい)は、ある朝あさ、キャンプの近ちかくで2頭とうのトラを見みてとても驚おどろきました。「ジャングルでの生活せいかつは、このような感かんじです」と彼女かのじょはインタビューで話はなしました。

チームのメンバーはみんな、農家のうかの娘むすめですが、強つよい気持きもちを持もっています。ミタリ・ボルアさん(27歳さい)は、いつも自然しぜんの近ちかくで働はたらきたいと思おもっていました。だから、新聞しんぶんで森林しんりん警備けいびの仕事しごとの募集ぼしゅうを見みたとき、すぐに応募おうぼしました。ディパンジャリ・ボライクさん(21歳さい)は、最初さいしょは家族かぞくに「それは男おとこの仕事しごとだ」と反対はんたいされました。しかし、彼女かのじょは一生懸命いっしょうけんめい家族かぞくを説得せっとくして、今いまはみんなが応援おうえんしてくれています。

彼女かのじょたちの仕事しごとはとても大変たいへんです。毎日まいにちのパトロールは朝あさ5時じに始はじまります。公園こうえんの中なかを歩あるいて、動物どうぶつが殺ころされていないか、密猟みつりょう(ルールを破やぶって動物どうぶつを捕つかまえること)の跡あとがないかなどをチェックします。重おもいライフル銃じゅうを持もって、フェンスに沿そって歩あるきます。夜よるのパトロールは10時じまで続つづくこともあります。ラシュミ・ボラさん(27歳さい)は、「最初さいしょは銃じゅうがとても重おもくて、撃うつ時ときは手てが震ふるえました。でも、だんだん慣なれてきました」と言いいます。

カジランガ国立こくりつ公園こうえんは、イッカクサイ(インドサイ)がたくさん住すんでいることで有名ゆうめいです。このサイを狙ねらう密猟みつりょうが昔むかしは問題もんだいでしたが、2021年ねんからは一件いっけんもありません。ヴァン・ドゥルガスの役割やくわりは、密猟みつりょうをする人ひとと直接ちょくせつ戦たたかうことではありません。公園こうえんの中なかを見回みまわって、怪あやしい人ひとが入はいらないように監視かんしすることが大切たいせつな仕事しごとです。また、村むらの女性じょせいが密猟みつりょうのグループに協力きょうりょくしないように、話はなしをすることも重要じゅうような役割やくわりです。

彼女かのじょたちは、警備隊けいびたいになる前まえに、警察けいさつの部隊ぶたいで男性だんせいと同おなじように厳きびしい訓練くんれんを受うけました。銃じゅうの使つかい方かたや体力たいりょくのトレーニングなど、実践的じっせんてきな訓練くんれんもたくさんしました。初はじめはジャングルでの生活せいかつに慣なれていませんでした。しかし、ミタリさんは「ジャングルの音おとがとても好すきです。だから、この森もりに住すんで働はたらくことは、私わたしの使命しめいです」と話はなしています。彼女かのじょたちは強つよい気持きもちで、インドの大切たいせつな自然しぜんを守まもっています。