私わたしは、中国の延辺えんぺんという場所ばしょに住すんでいる、朝鮮族ちょうせんぞくの李りさんの家いえを訪たずねました。李りさんの家族かぞくは、私わたしをあたたかく迎むかえてくれました。そして、家族かぞくみんなで「水豆腐みずどうふ」を作つくるイベントに招待しょうたいしてくれました。水豆腐みずどうふは、延辺えんぺんでは「チョディビ」、韓国かんこくでは「スンドゥブ」と呼よばれています。この料理りょうりは、家族かぞくや親しんせきが集あつまるときに作つくる特別とくべつなもので、家族かぞくの協力きょうりょくを表あらわす大切たいせつな料理りょうりです。

水豆腐みずどうふ作づくりは、前まえの日ひの夜よるから始はじまります。まず、大豆だいずを一晩ひとばん、水みずにつけてやわらかくします。次つぎの日ひ、その大豆だいずを機械きかいで2回かいすりつぶして、なめらかにします。これが大豆だいずのいい香かおりを出だすコツです。そして、すりつぶした大豆だいずを布ぬのの袋ふくろに入いれて、みんなで力ちからを合あわせてしぼります。そうすると、「豆乳とうにゅう」ができます。これはとても力ちからがいる大変たいへんな仕事しごとです。

次つぎに、できた豆乳とうにゅうを昔むかしながらの台所だいどころで温あたためます。台所だいどころには「かまど」という、料理りょうりをするための場所ばしょがあります。昔むかしから、この料理りょうりは女性じょせいが作つくり、男性だんせいは火ひをつけるような簡単かんたんな仕事しごとを手伝てつだうそうです。豆乳とうにゅうが熱あつくなる前まえに、上うえにできた泡あわを取とります。そして「にがり」というものを入いれてゆっくり混まぜると、豆乳とうにゅうが固かたまり、白しろくてやわらかい豆腐とうふができます。

できたての水豆腐みずどうふは、玉たまねぎやニンニク、唐辛子とうがらしが入はいった醤油しょうゆのタレをかけて食たべます。それは雲くものようにやわらかく、大豆だいずのいい香かおりがして、お店みせで買かう豆腐とうふとは違ちがう特別とくべつな味あじです。水みずのようにやわらかいこの豆腐とうふは、それを作つくる女性じょせいたちのようです。本当ほんとうにおいしいごちそうは、豪華ごうかなレストランにあるものではありません。昔むかしから伝つたわる方法ほうほうで、家族かぞくが時間じかんをかけてていねいに作つくるものだと感かんじました。