2月27日、イタリア・ミラノの中心部で最新型の路面電車ろめんでんしゃ脱線だっせんし、2人が死亡、少なくとも48人が負傷する事故じこが発生した。警察当局は事故原因じこげんいん究明きゅうめいを進めている。ミラノの在日本総領事館そうりょうじかんは、これまでのところ日本人の被害者ひがいしゃは確認されていないと発表した。

今回事故じこを起こした路面電車ろめんでんしゃは全長およそ25メートルの3両編成で、わずか2月20日に運行うんこうを開始したばかりであった。事故発生当時、列車内には多数の乗客じょうきゃくがいたという。

報道によると、近くを走行していた車のドライブレコーダーの映像には、路面電車ろめんでんしゃがスピードを緩めることなく直進ちょくしんし、突如左へ方向を変えて、付近の日本料理店に衝突しょうとつする瞬間が記録されていた。

現場を視察したサラ市長は、運転士うんてんし経験豊富けいけんほうふなドライバーであったことに言及した上で、今回の事故じこは、運転士うんてんし電車でんしゃ直進ちょくしんさせるための線路せんろ切り替えきりかえ怠ったおこたったことが原因げんいんとみられると説明した。また、事故直前じこちょくぜんに手前の停留所ていりゅうじょに停車しなかったという異常いじょうも指摘された。さらに、死亡した2人のうち1人は乗客じょうきゃくであり、もう1人は通行人つうこうにんであったことを明らかにした。

また、運転士うんてんし捜査官そうさかんに対し、「体調が悪く感じた」と供述している。

列車れっしゃ乗客じょうきゃくの一人は現地メディアの取材に応じ、「座っていたところ、他の乗客じょうきゃくたちと共に地面に投げ出された。私は片膝を打っただけだったが、隣の男性は頭部から出血していた」と証言しょうげんした。

別のメディアの取材に応じた目撃者もくげきしゃは、「列車れっしゃから救助きゅうじょされた乗客じょうきゃくの中には小さな子供もおり、怯えていたのでクッキーをいくつか渡した」と語った。

ミラノでは現在ファッションウィークが開催されており、3月6日にはパラリンピックの開会かいかい間近まぢかに控えていた。

この事故じこを受け、メローニ首相しゅしょうは深い哀悼あいとうの意を示した。