お酒さけは、世界中せかいじゅうで多おおくの病気びょうきやけがの原因げんいんになっています。お酒さけが原因げんいんで亡なくなる人ひとは、毎年まいとし300万人まんにん以上いじょうもいます。しかし、お酒さけをつくる会社かいしゃは、この事実じじつから人々ひとびとの目めをそらすため、政治せいじに働はたらきかけています。政治家せいじかにお金かねを渡わたしたり、政府せいふで働はたらいていた人ひとを雇やとったりするのです。これは、国民こくみんの健康けんこうよりも会社かいしゃの利益りえきを大切たいせつにするための活動かつどうです。この記事きじでは、そのあまり知しられていない方法ほうほうについて説明せつめいします。

お酒さけの会社かいしゃは、長ながい時間じかんをかけて政治家せいじかと良よい関係かんけいを作つくります。将来しょうらい、力ちからを持もつかもしれない若わかい政治家せいじかを、キャリアの早はやい時ときからお金かねで支援しえんします。そうすることで、自分じぶんたちの意見いけんを聞きいてもらいやすい状況じょうきょうを作つくるのです。また、政府せいふで働はたらいていた人ひとを雇やとう「回転かいてんドア」という問題もんだいも深刻しんこくです。元もと政府せいふの役人やくにんは、法律ほうりつがどうやって決きまるかよく知しっています。その知識ちしきや経験けいけんを使つかって、会社かいしゃに都合つごうの良よいように政治せいじを動うごかします。これらの巧妙こうみょうな方法ほうほうは、昔むかし、タバコ会社かいしゃが使つかっていた戦略せんりゃくとよく似にています。

お酒さけの会社かいしゃは、自分じぶんたちが「社会しゃかいに良よいことをしている」と見みえるように努力どりょくもします。その例れいが、お酒さけの会社かいしゃと政府せいふのお金かねで作つくられた「DrinkWise」という団体だんたいです。この団体だんたいは「責任せきにんある飲のみ方かたを広ひろめよう」と言いっていますが、本当ほんとうの目的もくてきは違ちがいます。例たとえば、理事りじの半分はんぶんは会社かいしゃの代表だいひょうで、お酒さけのボトルに「妊娠にんしんしている時ときに飲のむのは危険きけんです」という表示ひょうじを義務ぎむにすることに、ずっと反対はんたいしてきました。そして、表示ひょうじの代かわりに自分じぶんたちのキャンペーンを使つかうべきだと主張しゅちょうしているのです。

このような問題もんだいを解決かいけつするためには、もっと厳きびしいルールが必要ひつようです。まず、どの会社かいしゃが政治家せいじかにいくらお金かねを渡わたしたか、すぐに国民こくみんが知しることができるようにするべきです。次つぎに、政府せいふを辞やめた人ひとが、関係かんけいのある会社かいしゃでロビイストとして働はたらくまで、数年すうねんの待機期間たいききかんを作つくる必要ひつようがあります。また、会社かいしゃの中なかで政治せいじに働はたらきかける人ひとも、ロビイストとして登録とうろくする義務ぎむを作つくるべきです。これらの対策たいさくがなければ、会社かいしゃの利益りえきのために、これからも国民こくみんの健康けんこうが脅おびやかされ続つづけるでしょう。