アフリカのケニアとナイジェリアで、エボラ出血熱という病気の新しい患者が見つかりました。保健の専門家たちは、アフリカの国々がすぐに協力して対応するよう求めています。このウイルスは「ブンディブギョ」というめずらしい種類です。このウイルスに対しては、まだ国が認めたワクチンや治療薬がありません。そのため、病気がもっと広がるのではないかと心配されています。
この病気は、コンゴ民主共和国(DRC)で5月に最初に広がり始めました。DRCでは今までに9500人以上が感染し、4600人以上が亡くなりました。アフリカでは合計4つの国で患者が出ています。ウガンダでは20人が感染しましたが、8月には終息しました。そして最近、ケニアで9人、ナイジェリアで1人の患者が確認されました。ナイジェリアの患者は元気になっていると報告されています。ケニアの最初の患者はDRCから帰ってきた男性で、治療を受けましたが亡くなりました。ケニアでは他に8人が病院で隔離されていて、120人が検疫下に置かれています。
ある専門家は、DRCで病気が広がるのを止めるのが難しくなっていると指摘しています。DRCの東部は長い間紛争が続いていて安全でなく、対策がしにくいからです。そのため、「国境を越えて病気が広がらないように、アフリカの国々がDRCと協力する必要がある」と訴えています。エボラウイルスはコロナウイルスとは違い、空気ではうつりません。病気の人や亡くなった人の体の液体(血など)に直接触ることでうつります。ですから、世界保健機関(WHO)は、病気が出ている国への旅行や貿易を止める必要はないと勧告しています。
アフリカ疾病管理予防センター(アフリカCDC)などの国際的な組織は、DRCやケニア、ナイジェリアと協力して対応を強めています。ナイジェリアには、最初の患者が見つかってすぐに専門家チームを送りました。そして、病気の人を見つけることや感染を防ぐことを手伝っています。アフリカCDCはPCR検査の道具を提供したり、アメリカの会社と協力してワクチン1万回分を準備したりしています。
しかし、まだ問題はたくさんあります。ある専門家は、病気と戦うための専門のスタッフやお金などの資源が足りていないと警告しています。また、DRCでは間違った情報が広がり、病院に行くのが遅れたり、医療施設が攻撃されたりしています。そんな中、良いニュースもあります。このブンディブギョに効く新しいワクチンの臨床試験が始まっています。また、特別な機械がなくても簡単にできる新しい検査の方法も開発されました。病気の拡大を止めるためには、早く検査をすることがとても大切です。