香港でとても大きな火事がありました。この火事で、たくさんの人が亡くなりました。助けに行った人たちは、アパートの4階で、亡くなっているワヒュニ・シュリさんを見つけました。ワヒュニさんは42歳で、インドネシアから来て家で仕事をしていました。ワヒュニさんは、自分が世話をしていた93歳のおばあさんを抱きしめるようにして、一緒に亡くなっていました。この火事で、ワヒュニさんのように外国から来て働いていた10人が命を失いました。
調査によると、火事が大きくなった原因は、建物の工事に問題があったからかもしれません。火事に弱い材料を使っていたようです。ワヒュニさんには、インドネシアに3人の子どもがいました。一番下の子はまだ6歳でした。ワヒュニさんは、一人で働いて家族の生活を支えていました。ワヒュニさんの姉妹は、病院などを4日間探し回りました。しかし、言葉が分からなかったり、手続きが難しかったりして、とても苦しい思いをしました。火事から4日後、DNA検査でワヒュニさんが亡くなったと分かりました。
支援をしているエスター・ツェさんは「ふるさとを離れて外国で働くだけでも大変です。それなのに、亡くなって家族のもとに帰るのは、家族にとって耐えられないほど悲しいことです」と話します。ツェさんは、この火事で、外国から来て働く人たちが大変な状況にいることがよく分かったと言います。「家の中の仕事は安全だと思う人が多いですが、そうではありません」と彼女は話しました。
亡くなった人の中にはイスラム教の信者もいました。イスラム教では、人が亡くなったらできるだけ早く土に埋めます。しかし、火事で体がひどく焼けて、誰か分かるまでに時間がかかっています。また、亡くなった人を国へ帰すための手続きやお金も問題です。香港の政府は、亡くなった労働者の家族に約80万香港ドル(約1,600万円)を支払うと発表しました。しかし、支援団体の人は、お金が家族に届くまで時間がかかることを心配しています。亡くなった人はたくさんの親戚の生活も支えていたからです。家族は、愛する人をできるだけ早く国へ連れて帰りたいと強く願っています。