2025年の秋、アメリカのテキサス州から、19人の仏教のお坊さんと1匹の犬のグループが歩き始めました。これは「ピース・ウォーク」という活動です。彼らは4か月かけて、ワシントンD.C.まで約3,700キロメートルの長い道を歩きます。彼らの目的は、ワシントンD.C.で仏教のお祭りを開く許可を政府にもらうことです。このお祭りは、お釈迦様が生まれたことなどを祝う、仏教の大切な日です。お坊さんたちは、プラカードを持ったり、スローガンを叫んだりしません。ほとんど裸足で、静かに祈りながらゆっくりと歩きます。その姿は、道で会う地域の人たちの心を動かしています。
このピース・ウォークは、たくさんの人たちの注目を集めています。道の途中の町や公園で休んでいると、地元のメディアがニュースにすることもありました。インターネットの地図サイトでは、お坊さんたちが今どこにいるかを見ることができます。SNSには写真やビデオがたくさんアップされて、6万人以上の人が応援しています。しかし、旅の途中で大変なこともありました。2025年11月、お坊さんたちの車がトラックとぶつかる事故があったのです。二人のお坊さんがけがをして、そのうちの一人は足を切断しなければなりませんでした。それでも彼らが旅を続けると決めると、世界中からたくさんの支援と応援のメッセージが届きました。
大西洋を渡ったイギリスでも、似たような活動がありました。2026年1月、南スーダン出身の男性二人が、「スーダンのための自由への長い道」という名前で歩き始めました。イギリスの南から北のスコットランドまで、約1,126キロメートルの距離を歩きました。彼らの目的は、戦争で国を追われたスーダンの子どもたちのために、小学校を作るお金を集めることでした。スーダンの子どもたちは、今も隣の国のキャンプで生活しています。この活動は大きな反響を呼び、33日間で10万ポンド(約2100万円)以上の寄付が集まりました。このお金で、学校を2つ建てることができます。
歩いた男性の一人は、こう話しました。「スーダンの子どもたちが安全な場所まで何百キロも歩く毎日の苦しみを、少しでも感じたいと思いました」。このような、平和や人助けのために長い距離を歩くことは、昔から世界中で行われています。2024年6月には、ロンドンでいろいろな宗教の人たちが集まり、パレスチナの平和を祈って静かに行進しました。政治的な抗議ではなく、祈りのための時間でした。歩くというシンプルな行動は、ゆっくりですが、人々の心に強くメッセージを伝えることができます。そして暴力を使わずに、平和の大切さをみんなに考えさせることができるのです。