戦争が始まると、ニュースはその国の戦争のことだけを伝えることがよくあります。しかし、ウクライナには戦争の他にも、文学や音楽、美術など、いろいろな文化があります。そこで、ウクライナの詩人で研究者でもあるイリーナ・シュヴァロヴァさんにインタビューをしました。彼女はオスロに住んでいて、詩を書いたり、翻訳をしたりしています。
シュヴァロヴァさんは、イタリアで「ウクライナの詩人は戦争の他にどんな詩を書きますか」と質問されたことがあります。ウクライナの作家にとって、戦争について書くことはとても大切です。それは、自分たちの国の大変な状況を世界に伝えるためです。でも、外国のイベントに行くと、戦争についての話だけを期待されることが多いです。それは悲しいことだと彼女は言います。
彼女の新しい詩集『エンドソングス』は、戦争で何かを失う経験がテーマです。でも、シュヴァロヴァさんは、人が成長することや、住む場所が変わることも「失うこと」だと考えています。しかし、外国の出版社などは、このようなテーマにあまり興味がないようです。でも、読者は戦争の話ばかりでは疲れてしまいます。戦争は作品に影響しますが、それが全部ではないのです。
シュヴァロヴァさんは作家の他に、大学でウクライナなどの研究もしています。彼女は、ポップカルチャー、特に音楽が、戦争の時の人々の気持ちをどう表しているか調べています。難しい小説を読まない人でも、ポップソングは3分で聞くことができます。だから、YouTubeなどで歌を聞くと、戦争の中で人々がどう感じているか、よくわかると言います。