インド北東部アッサム州、ソニトプル地区のジャングル。冷え込む秋の朝、微かな物音でプリヤンカは浅い眠りから目を覚ましました。遠くから聞こえるサルの一種、ラングールの怯えたような鳴き声が、彼女の耳に届いたのです。国立公園での生活にまだ不慣れな彼女は、眠っているルームメイトを起こさぬよう、静かにドアを開けました。
薄暗い朝の光の中、彼女はキャンプに隣接する高台に2頭のトラがいるのを発見し、息をのみました。トラはそこで一夜を明かしたようでした。「ジャングルでの生活とは、このようなものです」。そう語るのは、23歳のプリヤンカ・バラリです。2か月前のこの出来事を、彼女はグローバル・ボイスの取材に対して振り返りました。彼女はアッサム州ジブサガル地区の出身です。
ミタリ・ボルア(27歳)は、常に自然の近くで働くことを渇望していました。そのため、地元の新聞で女性森林警備隊の募集広告を目にした際、ためらうことなく応募したといいます。「選考過程は厳格なものでしたが、いかなる困難にも立ち向かう覚悟はできていました」と、ラキンプル地区出身の彼女は語ります。その後、ミタリはインドの森林で活動する5000人もの女性前線職員の一員として選出されました。
カジランガ国立公園は430平方キロメートルに及び、その範囲は南のカルビ・アングロン丘陵から北のブラマプトラ川まで広がっています。公園内を国道37号線が横断しているため、人間と野生動物との衝突が頻発するという課題を抱えています。
この公園は、絶滅の危機にあるイッカクサイ(インドサイ)の貴重な生息地としても知られています。幸いなことに、2021年を最後に密猟の報告は途絶えています。
ヴァン・ドゥルガスのリーダー、スニヤ・ペグは彼女たちの役割について次のように説明します。「彼女たちの主な任務は、密猟者を直接捕獲することではありません。しかし、日中のパトロール中に不審な人物を発見した場合は、直ちに警備オフィスへ報告する体制が整えられています」
隊員の一人であるディパンジャリは、日々の業務についてこう語ります。「私たちのパトロールは早朝5時に開始されます。担当区域を巡回し、動物の死骸や密猟の痕跡がないかを確認します。その後、7.62mmライフルを携行してフェンス沿いを巡視し、夜間のパトロールは午後10時まで及ぶこともあります」
カジランガ国立公園のソナリ・ゴーシュ公園長は、彼女たちの重要性を強調します。「女性警備隊員は、特に警備が手薄になりがちなキャンプにも配置され、男性隊員と全く同じ訓練を受けています。また、地域社会との連携も重要な役割です。密猟組織のネットワークに村の女性が巻き込まれるケースがあるため、彼女たちと協力して密猟の防止に努めています」
アゴラトリ地域管理官のビデュト・ボラも、彼女たちの戦略的な役割について付け加えます。「隊員たちが密猟者と直接対峙することは稀ですが、公園内部の堤防一帯を厳重な監視下に置くことで、密猟者の公園内への侵入を未然に防ぎ、地域全体の安全を確保するという手法をとっています」
27歳のラシュミ・ボラは、任務の困難さについて正直な気持ちを語ります。「銃を手にジャングルをパトロールするとは、想像もしていませんでした。当初は銃が非常に重く感じられ、射撃の際には標的を外すことへの恐怖心から手が震えました。しかし、今ではすっかり慣れました」。彼女は結婚直後にこの仕事に就きました。
ジョルハート地区出身のディパンジャリ・ボライク(21歳)も、当初は家族の反対にあったといいます。「この仕事に応募した当初、『それは男性の仕事だ』と家族から猛反対されました。彼らを説得するのは容易ではありませんでした」。しかし、彼女の強い意志が認められ、今では家族も心強い応援者となっています。
農家の出身であるプリヤンカ、ミタリ、ラシュミ、ディパンジャリの4名は、2023年8月にカジランガ国立公園の女性警備隊、通称「ヴァン・ドゥルガス(森の女神)」の一員となりました。
「ジャングルの様々な音に、私は心を魅了されます。だからこそ、森での生活という任務に伴うあらゆる困難に立ち向かうことが、私の使命だと考えています」とミタリは決意を語ります。
リーダーのスニヤ・ペグによれば、彼女たちは警察隊で厳しい訓練を受けたものの、ジャングルでの実生活には当初、戸惑いがあったといいます。「彼女たちはデルガオンの警察隊で基礎訓練を積みましたが、ジャングルでの生活は未経験でした」。しかし、現在では緊急時への対応、体力維持、武器の取り扱い、射撃、夜間訓練といった、より実践的な訓練を日々こなしています。