いま、 せかいじゅう の ひと が しんぱい して います。 こわい と おもって いる ひと も、 たくさん います。 そして、 たくさん の ひと が おこって います。 みんな の こころ は、 とても ふあん です。 そんな とき、 ある ひと が でてきます。 くに の リーダー に なりたい ひと です。 その ひと は、 とても かんたんな こと を いいます。 「もんだい は ひとつ です。 とても かんたん です」。 「わたし が あなた の もんだい を ぜんぶ よく します」。 おこって いる ひと や ふあん な ひと は、 その はなし を ききます。 そして、 この ひと は すごい、 と おもいます。 この ひと が わたしたち を たすけて くれる、 と しんじます。 この ような リーダー が、 いま いろいろな くに で にんき です。

では、 どうして みんな おこって いるのでしょうか。 むかし、 ひとびと は しんじて いました。 「わたしたち の せかい は、 これから もっと よく なります」。 でも、 たくさん の わるい こと が おきました。 こわい テロ が ありました。 たくさん の ひと が しにました。 おかね の とても おおきな もんだい も ありました。 しごと が なくなった ひと も たくさん います。 ほか の くに から たすけ を もとめて くる ひと も ふえました。 そして、 ころなういるす の ような おおきな びょうき が ひろがりました。 みんな そと に でる こと が できませんでした。 いま、 せかいじゅう で もの の ねだん が とても たかい です。 たべもの も、 いえ も、 でんき も、 ぜんぶ たかい です。 でも、 おきゅうりょう は あまり あがりません。 せいかつ が とても たいへん に なりました。 だから みんな、 いま の せかい は よくない と おもって います。 くに の せいふ を しんじる こと が できません。

せいかつ が たいへんな とき、 ひと は こまります。 「どうして こんなに たいへん ですか」 と かんがえます。 みんな、 わかりやすい こたえ が ほしい です。 にんき の ある リーダー は、 かんたんな こたえ を いいます。 「たいへんな のは、 ぜんぶ あの ひと たち の せい です」。 「ほか の くに から きた ひと たち が わるいん です」。 「あの ひと たち が いるから、 あなた の しごと が ありません」。 「あの ひと たち が いるから、 いえ の ねだん が たかいん です」。 「びょういん が こんで いる のも、 あの ひと たち の せい です」。 この はなし は、 とても わかりやすい です。 だから、 おこって いる ひと は、 それ が ほんとう だと おもいます。 でも、 ほんとう の もんだい は、 もっと ふくざつ です。 いろいろな こと が げんいん です。 でも、 ふくざつ で むずかしい はなし は、 みんな あまり ききたく ありません。

「ほか の くに の ひと が わるい」 と みんな が おもう ように なります。 そうすると、 つぎ は こう かんがえます。 「わたしたち を まもる、 つよい リーダー が ひつよう です」。 その リーダー は、 みんな に いいます。 「わたし は とても つよい です。 わたし を しんじて ください」。 「わたし が あなた の くに を まもります」。 「ほか の くに の ひと は、 もう くに に いれません」。 「みんなで はなしあう のは、 じかん が かかります。 よく ありません」。 「わたし ひとり が、 はやく ぜんぶ きめます。 それが いちばん いい です」。 アメリカ や ヨーロッパ の いろいろな くに で、 この ような ひと が ふえて います。 この かんがえかた は、 とても きけん です。

いま、 たくさん の ひと が スマートフォン を もって います。 そして、 インターネット を いつも つかいます。 インターネット の なか では、 とても かんたん です。 じぶん と おなじ かんがえ の ひと を すぐに みつける こと が できます。 じぶん と ちがう かんがえ の ひと の はなし は ききません。 その ひとたち は、 「わるい ひと」 に なります。 うそ の じょうほう が たくさん あります。 でも、 それ が ほんとう の こと の ように はやく ひろがります。 こわい かんがえ が、 インターネット の なか で どんどん おおきく なります。 そして、 きゅうに ほんとう の せかい に でてきます。 わたしたち は、 これから どうすれば いい でしょうか。 ふくざつ な もんだい を、 みんなで いっしょに かんがえますか。 それとも、 つよい ひとり の リーダー に ぜんぶ おまかせ しますか。 みんな が おこって いる のは ほんとう です。 でも、 わるく ない ひと を、 わるい と きめつける のは よく ありません。