私のおばあさんは、メキシコのチアパス州しゅうという、緑みどりの山やまが多おおい村むらに今いまも住んでいます。おばあさんは字じを読よんだり書かいたりすることを習ならったことがありません。私の母ははは、もっと勉強べんきょうがしたいと思おもい、10代だいのときに村むらを出でて、町まちの学校がっこうに行いきました。しかし、私はおばあさんや母ははと違ちがって、安心あんしんして学校がっこうに通かよい、たくさんの本を読よみ、インターネットも自由じゆうに使つかうことができました。この経験けいけんがあるからこそ、私はチアパス州しゅうの女おんなの子こたちがテクノロジーを学まなび、リーダーになるための手助てだすけをしたいと考かんがえています。

チアパス州しゅうには、たくさんの大おおきな問題もんだいがあります。ここはメキシコで最もっとも貧まずしい州しゅうの一ひとつです。安定あんていした仕事しごとがある女性じょせいは約やく31%だけで、多おおくの女性じょせいは給料きゅうりょうが安やすくて不安定ふあんていな仕事しごとをしています。また、字じを読よめない人ひともまだ多おおく、特とくに昔むかしからその土地とちに住む「先住民せんじゅうみん」の女性じょせいでは4人にんに1人にんが読よめません。学校の教科書きょうかしょやインターネットの情報じょうほうはほとんどスペイン語ごで書かかれています。そのため、先住民せんじゅうみんの言葉ことばを話はなす子こどもたちの勉強べんきょうはとても大変たいへんです。

さらに、インターネットを使つかえる環境かんきょうも整ととのっていません。チアパス州しゅうの村むらでは、インターネットが使つかえる家いえはたった35%です。コミュニティーセンターには古ふるいパソコンしかなく、電気でんきもよく止とまります。ひどい場所ばしょでは、20人にん以上いじょうの生徒せいとが1台だいのパソコンを使つかっています。女性じょせいへの暴力ぼうりょくも深刻しんこくな問題もんだいで、2024年ねんにはたくさんの女性じょせいが暴力ぼうりょくで亡なくなりました。このような危険きけんがあるため、女おんなの子こたちは安心あんしんして学校がっこうに通かようことができません。

しかし、この難むずかしい状況じょうきょうを良よくするための活動かつどうも始はじまっています。ユニセフは、先生せんせいたちが携帯電話けいたいでんわを使つかって良よい教育きょういくができるように支援しえんしています。「テクノロチーカス」というグループは、12歳さいから17歳さいの女おんなの子こにプログラミングやロボットについて教おしえています。このプログラムに参加さんかした女おんなの子こたちは、デジタルの技術ぎじゅつが上達じょうたつし、テクノロジーの仕事しごとに就つきたいと強つよく思おもうようになります。また、新あたらしい教科書きょうかしょを20の先住民せんじゅうみんの言葉ことばに翻訳ほんやくするプロジェクトも進すすんでいます。これは、子こどもたちが自分じぶんたちの文化ぶんかに誇ほこりを持もちながら学まなべるようにするためです。

デジタル教育きょういくを受うけた若わかい女性じょせいたちは、自分じぶんたちの力ちからで社会しゃかいを変かえようと行動こうどうしています。女性じょせいの権利けんりを伝つたえるウェブサイトを作つくったり、SNSで暴力ぼうりょくに反対はんたいするキャンペーンをしたりしています。世界銀行せかいぎんこうによると、デジタル教育きょういくへの投資とうしが続つづけば、10年ねん以内いないに字じが読よめない人ひとの割合わりあいを10%減へらせるそうです。しかし、これからもお金かねや国くにのサポートがなければ、貧まずしさや暴力ぼうりょくの問題もんだいは解決かいけつしません。私のおばあさんは字じを読よめず、母ははは勉強べんきょうのために家いえを出でなければなりませんでした。チアパスの女おんなの子こたちは今いま、新あたらしい未来みらいへの階段かいだんを登のぼり始はじめています。その階段かいだんはまだ弱よわいかもしれませんが、みんなで力ちからを合あわせて、もっと高たかく、もっと強つよいものにしていくのです。